ビタミンB群の特徴|補酵素

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特徴

ビタミンとして正式に認められているものは、現在13種類あります。

その中で、ビタミンB群の仲間には、B1、B2、B6、B12、パントテン酸、ナイアシン、葉酸、ビオチンの8種類があり、これらを総称して「ビタミンB群」と呼んでいます。

これらのビタミンB群の特徴は、補酵素としての働きがあることです。

私達は、生きていくために糖質(炭水化物)、脂質、たんぱく質の三大栄養素を、食事から摂り、それを消化、吸収して、生命を維持しています。

具体的には下図のように、食事から摂った三大栄養素を、酸素と、酵素+補酵素によって分解して、エネルギーや身体を作る材料を合成しています。
その結果、水や二酸化炭素、老廃物が出てきます。

酸素はもちろん、肺から取り入れます。そして、酵素はアミノ酸からできていて、補酵素の役割をするのが、ビタミンB群です。

補酵素と代謝

補酵素とは

ビタミンB群は、酵素の働きを助ける役割をしているので、補酵素とも呼ばれています。

酵素そのものは、アミノ酸がいくつか結びついた、比較的シンプルなたんぱく質(アポ酵素)ですが、酵素だけでは、十分な働きができません。

ご飯やパン、めん類などの糖質は、私達が活動するエネルギー源になっていますが、この糖質をエネルギーに変えるには、酸素や酵素の他に、補酵素=ビタミンB群が必要になっています。

つまり、酵素と補酵素が協力して、初めて酵素としての働きができるのです。

たとえ、ご飯やパンをたくさん食べても、ビタミンB群が不足していると、エネルギーが十分に供給されないので、身体がだるかったり、神経に異常が発生するのです。

ビタミンは、微量栄養素と呼ばれ、よく自動車の潤滑油に、例えられることがあります。必要量は少なくても、なくてはならない栄養素で、その代表的な働きの1つに、ビタミンB群の補酵素の働きがあります。






◇ビタミンの基礎知識 コンテンツ一覧
ビタミンとは  ・ビタミンの種類  ・ビタミンの特徴  ・ビタミンの働き・作用
ビタミンの性質  ・ビタミンの摂取量について  ・ビタミンの1日の摂取量
ビタミンの化学名  ・ビタミンB群の特徴|補酵素