ビタミンの化学名

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化学名一覧

以下は、ビタミン化学名ですが、その構造やわずかな働きの違いによって、同じビタミンであっても、別の化学名がつけられている場合があります。

ビタミンA

◆化学名:レチノール(A1)

ビタミンAには、A1とA2の2種類があり、通常ビタミンAといっているのは、A1を指します。

ビタミンA1と少し分子構造が違う、レチノイン酸、レチナールもA1の仲間で、これらはレチノイドと呼ばれています。

ビタミンA2は、川に住む淡水魚の肝臓に含まれ、人が摂取することはほとんどありません。

ビタミンD

◆化学名:エルゴカルシフェロール(D2)、コレカルシフェロール(D3)

ビタミンDは、現在D2〜D7の6種類が確認されています。この中で、D4〜D7は、食品に含まれる量が少なく、ビタミンとしての働きも少ないため、ビタミンDといえば、D2とD3のことを指します。

ビタミンE

◆化学名:α(アルファ)トコフェロール

ビタミンEは、トコトリエノールとトコフェロールに、それぞれα、β、γ、δがあります。この中で、人の栄養素として重要視されているのは、αトコフェロールだけで、通常ビタミンEといえば、これを指しています。

ビタミンK

◆化学名:フィロキノン(K1)、メナキノン(K2)

ビタミンKには、K1〜K7まで7種類ありますが、天然のビタミンKは、K1とK2だけです。その他は、人工的に合成しなければ存在しません。

ビタミンB1

◆化学名:チアミン

ビタミンB1は、体内でチアミンピロリン酸として、酵素の働きを助けています。

ビタミンB2

◆化学名:リブフラビン

ビタミンB2は、体内でフラビンアデニンジヌクレオチドとして、酵素の働きを助けています。

ビタミンB6

◆化学名:ピリドキシン、ピリドキサール、ピリドキサミン

上記の3種類と、その他これにリンが結合したものが3種類あり、ビタミンB6はこの6種類を総称した名称です。
体内では、リン酸ピリドキサールとして、酵素の働きを助けています。

ビタミンB12

◆化学名:コバラミン

体内では、メチルコバラミンやアデノシルコバラミンとして作用しています。ビタミンB12は、結晶になると真っ赤な色になるので、赤いビタミンとも呼ばれています。

パントテン酸

◆化学名:パントテン酸

体内では、パントテン酸に変化する物質(誘導体)である、パンテノールがあります。

ナイアシン(ニコチン酸)

◆化学名:ニコチン酸

体内では、ニコチン酸に変化する物質(誘導体)である、ニコチン酸アミドがあります。

葉酸

◆化学名:プテロイルグルタミン酸

ビオチン

◆化学名:ビオチン

ビタミンC

◆化学名:アスコルビン酸

ビタミンCは、壊血病治療の研究から発見され、抗壊血病(アンチスコルビック)の名称から、この化学名が命名されました。






◇ビタミンの基礎知識 コンテンツ一覧
ビタミンとは  ・ビタミンの種類  ・ビタミンの特徴  ・ビタミンの働き・作用
ビタミンの性質  ・ビタミンの摂取量について  ・ビタミンの1日の摂取量
・ビタミンの化学名  ・ビタミンB群の特徴|補酵素