ビタミンの性質

ビタミン|栄養素116基礎知識 > 性質

性質一覧

食品に含まれるビタミンは、とてもデリケートな栄養素です。

上手に活用するには、長時間、直射日光にあてたり、加熱したりしないように、注意しなければなりません。

ビタミンによって、光や熱に対する性質に違いがありますので、それをわかりやすく一覧にしました。

<ビタミンの性質>
ビタミン名 油に
溶けやすい
(脂溶性)
水に
溶けやすい
(水溶性)
光に弱い 熱に弱い 過剰摂取
による副作用
ビタミンA
ビタミンD
ビタミンE
ビタミンK
ビタミンB1
ビタミンB2
ビタミンB6
ビタミンB12
ナイアシン
パントテン酸
葉酸
ビオチン
ビタミンC

*●印は、○よりも影響が大きいことを示しています。

調理、加工による減少

通常の調理で、食品に含まれるビタミンがどのくらい減少するのか、その一例を取り上げました。

ビタミンA・・・20〜30%減少
   レバー、モロヘイヤ、にんじん、かぼちゃなど
   長時間の加熱では、減少が多い

ビタミンB1・・・30〜50%減少
   豚肉、穀物、ゴマ、ピーナッツなど
   煮汁に溶け出したり、水洗いによる減少が大きい

ビタミンB2・・・25〜30%減少
   レバー、牛乳、うなぎなど、ビタミンB2が含まれる食品は数多い
   熱に強く、加熱調理に向いている

ビタミンC・・・50〜60%減少
   アセロラ、ピーマン、イチゴなど
   水にすぐ溶け出し、熱にも弱い

食事をしても、その食品に含まれるビタミンを、全て摂取できることはほとんどありません。

摂取量は、ビタミンや調理方法によってかなり幅がありますが、含有量の約1/2〜2/3を、摂取できると覚えておくとよいでしょう。






◇ビタミンの基礎知識 コンテンツ一覧
ビタミンとは  ・ビタミンの種類  ・ビタミンの特徴  ・ビタミンの働き・作用
・ビタミンの性質  ・ビタミンの摂取量について  ・ビタミンの1日の摂取量
ビタミンの化学名  ・ビタミンB群の特徴|補酵素