ビタミンB1が多い食品・食材

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肉類、豆類、穀物に多い

ビタミンB1が多い食品食材は、豚肉やハムなどの肉類や、大豆、そら豆、えんどう豆などの豆類、そして、お米があります。

肉類の食品・食材

ビタミンB1が多い料理でよく知られているのが、豚肉のしょうが焼きではないでしょうか?

豚肉は、いろいろな食品の中でも、ビタミンB1を一番多く含んでいて、玉ねぎと一緒に調理すると、ビタミンB1を体内で長時間利用できる、メリットがあります。

そもそもビタミンB1は、水に溶けやすい水溶性ビタミンで、余った分はすぐ排出される、仕組みになっています。

しかし、玉ねぎやネギ類、にんにくなどの食品に含まれる物質(アリシン)は、ビタミンB1と結びついて、アリチアミンという物質になります。

このアリチアミンは余分にあっても、ビタミンB1のようにすぐ排出されることはなく、長時間血液中に存在して、少しずつビタミンB1を分離していきます。
このため、ビタミンB1の働きが長続きするのです。

穀物の食品・食材

私達が、普段食べているお米にも、ビタミンB1が多く含まれています。しかし、含有量が多いのは米ぬかの方で、白米そのものに含まれる含有量は、玄米の約20%しかありません。

最近では、玄米や雑穀米がヘルシーだということで人気がありますが、これらの食品はビタミンB1不足の解消と同時に、ミネラルも摂れるのでおすすめです。

ただ玄米は、少し食べにくいので、お米の胚芽を残して精米する胚芽米や、7〜8分づきにして、食べやすくするとよいでしょう。
これだけで、白米の約2.5〜3倍のビタミンB1を摂取できます。

ビタミンB1が多い食品・食材

食品の食べられる部分(可食部)100グラムあたりの、ビタミンB1の含有量と、一食で食べる食品、食材の目安を、一覧にしたのが下表です。

<ビタミンB1の含有量と食品の目安>
食品名 ビタミンB1の
含有量
一食の食品、食材の目安
豚ひれ肉 0.98mg 60gでは0.59mg
豚もも肉 0.94mg 60gでは0.56mg
うなぎの蒲焼き 0.75mg 1串 100gでは0.75mg
落花生 0.85mg 25gでは0.21mg
大豆 0.83mg 30gでは0.25mg
そら豆 0.50mg 10粒 50gでは0.25mg
えんどう豆 0.75mg 30gでは0.23mg
紅ザケ 0.26mg 1切れ 80gでは0.21mg
玄米のご飯 0.16mg 1杯 120gでは0.19mg
その他、ハム、ナッツ、たらこ、ブリ、枝豆、きな粉なども、ビタミンB1を多く含む食品・食材です。

*文部科学省 五訂日本食品標準成分表より
*1mg(ミリグラム)とは、千分の1グラムのことで、 1g=1000mgです。

1日の摂取量

ビタミンB1の1日あたりの、推定平均必要量と推奨量は、次のようになっています。

・男性の推定平均必要量
 18〜49才・・・1.2mg  50〜69才・・・1.1mg  70才以上・・・0.8mg
・男性の推奨量
 18〜49才・・・1.4mg  50〜69才・・・1.3mg  70才以上・・・1.0mg

・女性の推定平均必要量
 18〜69才・・・0.9mg  70才以上・・・0.7mg
 *妊婦、授乳婦の場合は、プラス0.1〜0.2mgになります。

・女性の推奨量
 18〜49才・・・1.1mg  50〜69才・・・1.0mg  70才以上・・・0.8mg
 *妊婦、授乳婦の場合は、プラス0.1〜0.3mgになります。





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