みかん_栄養・ビタミン

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特徴と栄養素・ビタミン

効果、効能

ここで取り上げたのは、国内で広く普及している、九州や四国産の温州(うんしゅう)みかんです。

みかんに含まれる代表的な栄養成分には、βカロテン(ビタミンA)、ビタミンC、ビタミンP、カリウムなどがあります。

みかんのβカロテンは、体内で消化吸収されるときに、ビタミンAに変わる栄養です。

このβカロテン(ビタミンA)は、皮膚や粘膜の働きを正常に保ち、免疫力をアップさせるので、外部からのウィルスの侵入を防ぎます。

このため、風邪やガンを予防したり、肌の再生(ターンオーバー)を活発にして、美しい肌を保つ効能があります。

ビタミンCは、体に有害な活性酸素を抑えて、老化やガンを予防したり、肌のメラニン色素を分解して、美しく白い肌にする働きがあります。

その他、ストレスに対抗する抗ストレスホルモンを作ったり、コラーゲンを合成して、骨や肌を丈夫にする働きがあります。

ビタミンPは、ビタミンCの働きの1つであるコラーゲンの合成を助け、毛細血管を丈夫にします。このため、体をちょっとぶつけただけで内出血したり、すぐに歯ぐきから出血するのを、防ぐ働きがあります。

そして、カリウムは体内に不必要な、余分な塩分(ナトリウム)を排出する働きがあり、高血圧や脳の血管障害、心臓病などを予防する効能があります。

注意点

みかんを食べ過ぎると、手や足が黄色くなる柑皮症(かんぴしょう)になることがあります。これは、βカロテン(ビタミンA)が多く含まれる、人参やかぼちゃ、トマトなどにもみられます。

柑皮症の原因は、βカロテンが肝臓に負担をかけるからですが、体にはほとんど悪い影響はありません。

みかんの旬

一般の温州みかんは、1月〜2月が旬ですが、早生のみかんは9月〜12月頃が旬です。最近は、温室栽培のみかんも多く、1年中食べられます。

みかん_栄養、ビタミンの摂取

主な栄養、ビタミン(100gあたり)

・カロリー 45kcal
・ビタミンC 33mg
・カリウム 150mg
・βカロテン(ビタミンA) 1800μg
・葉酸(ビタミンB群) 22mg
・ビタミンP

*この数値は、生の温州みかんの栄養の含有量です。

上手な摂り方

皮をむいてすぐに食べられるのが、みかんの特徴ですが、みかんに含まれるビタミンPは、皮の周りにある白い筋に多くあるので、白い筋ごと食べるのがおすすめです。

保存方法

みかんは、湿度、温度が高い所や冷蔵庫に入れると、栄養、ビタミンが減少するので、常温で保存するのがよいでしょう。
風通しが良く、光が当たらないところに保存すると、鮮度が長持ちします。






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